戦争体験を語らなかった祖父。その沈黙を、孫が「音楽と本」で継いだ
戦争体験を直接語れる世代がほぼいなくなった今、家族の中に残されていた「語られなかった記憶」を記録に残す取り組みが進められている。
シンガーソングライター NISHIOKA による「不滅の絆」プロジェクトは、旧日本海軍・航空母艦「瑞鶴」乗組員だった祖父の存在をきっかけに始まった。
祖父は戦争のことを孫にほとんど語らなかったという。
だが、その沈黙の中には、確かに生きた時間と記憶が存在していた。
その記憶を「語られなかった歴史」として受け取り、NISHIOKAはそれを音楽と書籍という形で記録することを選んだ。
本プロジェクトでは、
- 鎮魂歌として制作された楽曲「不滅の絆」を、2026年8月15日(終戦記念日)に全世界配信
- 旧海軍航空母艦「瑞鶴」乗組員だった祖父の存在と家族の記憶継承を軸にした書籍を、2月11日(建国記念の日)にKindleおよびAmazonにて出版
- 橿原神宮「瑞鶴の碑」前(10月25日 瑞鶴慰霊祭)での歌唱演奏
を通じ、戦争の記憶そのものではなく、**「戦争体験者が語らなかった時間をどう継承するか」**をテーマとしている。
NISHIOKAは次のように語る。
「祖父は戦争を語らなかった。だからこそ、記録に残した。」
「不滅の絆」は過去の出来事を説明するための作品ではなく、戦後80年を越え、薄れ、そして失われつつある記憶と向き合い、次の世代へ手渡す試みでもある。
戦後80年を越えた現在、体験を直接知ることが難しい時代において、家族の中に残っていた記憶が、音楽と書籍という形で新たな記録として生まれている。

