上京するのはやめるべき
— 地方からでも世界に届く時代へ —
インターネットが無かったころはもちろん、インターネットが普及し始めたころも、音楽を届ける手段はCDやライブで届けるしかありませんでした。しかし現代において、音楽を届ける手段は無限大になりました。
ハッキリ言ってしまうと、メジャーレーベルや事務所に所属して活動したいという目的が無いのであれば、上京することは“悪手”です。
あなたは、東京という大都会で、音楽活動をする以前に、まともに生活できる自信はありますか?特に今、円安の進行と止まらない物価高、そもそも高い家賃。その現実を打ち破って、東京でプロとして活動できますか?
もしあなたが音楽で本当に勝負したいのであれば、必要なのは「東京に住むこと」ではなく「世界と繋がる力」です。現代では、地方にいながらでもSNSを通じて海外のファンに届く。YouTubeやSpotify、Apple Musicなどのデジタルプラットフォームを使えば、たとえ一人でも、世界規模のリスナーに作品を届けることができます。
「上京=チャンス」という時代は、もう終わりました。むしろ上京すればするほど、生活費や競争に追われて、音楽を続けるための時間が失われていくリスクさえあります。
大切なのは、どこに住むかではなく、どんな視点で発信するか。地方で暮らしながら、地域に根差した作品を作り、世界に発信するという生き方が、今の時代の『新しい成功モデル』です。上京せずとも、世界に届く。場所は関係ありません。必要なのは「覚悟」と「継続」、そして「戦略」です。
地方からでもできる“発信の仕組み”
では、地方にいながら音楽を届けていくには、どのような方法があるのでしょうか。今の時代、発信の仕組みはすべてオンライン完結型に整っています。
1. 音楽配信プラットフォーム
CDをプレスして店頭に並べる時代は終わり、今やインターネットでディストリビューターを通じて、自宅のパソコンからSpotify・Apple Music・YouTube Musicなど世界200カ国以上へ同時配信が可能です。この段階で、あなたの音楽はもう「地方の音楽」ではなく、「世界に公開された作品」になります。
2. SNS発信の戦略化
X(旧Twitter)やInstagram、TikTok、Threadsなど、どれも“距離ゼロ”の発信ツールです。特に動画コンテンツはリスナーが最初に触れる入口となるため、曲の一部を切り抜いて投稿したり、制作過程や想いをリアルに語るだけでも十分なPRになります。コツは「完成形より、過程を共有」すること。人は「ストーリー」に共感します。
3. プレス配信の活用
PR TIMESなどを使えば、地方からでも国内外のニュースメディアに記事を配信することができます。実際に私たちWINGROUPでは、世界各国のメディアへニュースを発信し、Yahoo!ニュースをはじめ、海外の音楽メディアにも掲載されました。
このように、地方にいながらでも、やり方次第で東京以上の広がりを実現できる時代です。インターネットの真価は「距離を無くすこと」。それを正しく使えば、どこに住むかではなく、どう生きるかが勝負になります。
最後に——地方で挑戦するあなたへ
上京しなくても、夢は叶えられます。むしろ、あなたが生まれ育った土地、その生活の中にこそ「リアルな音楽」の原点があります。地方で生きることをハンデにせず、「個性」として磨いていく。それこそが、これからの時代を生き抜く最大の武器です。
Tune Factory 時本
